やってもうたらええねん。

1996年生まれ できるだけ悪口は書かない

社会人生活第一章③2020.12〜2021.3

新年早々暗いニュースが世間を賑わせている。

昨日は地震、今日は飛行機事故。

暗い気持ちになった。

 

昨日の続き。

2021年に入り、少しずつ仕事に慣れてきた。組織の中で役立たずになりたくなかった俺は、可能な限り、早く結果を出したかった。

そんな中、形になりそうな案件が出てきた。

全ての資料を整え、ドキドキで支店長に現調依頼の電話をしたのを覚えている。

支店長「これ源泉か?」

俺「はいそうです。」

支店長「それじゃ買うぞ」

今思えば、この電話だけである程度のことは決まっていた。トントン拍子に色々決まっていき、3月に売買契約締結、4月に決済が完了した。

一年目から物件を買うという目標を達成する事ができた。

結果的にこの物件は、設計部のYさんに専有面積を伸ばして頂いたり、売却担当にご尽力を頂いたりと色々な方々にフォローしてもらった結果、利益率20%超で数億円の利益を出す事ができた。

しかし、土地を買う前の段階では、色んな人からほんまに事業化すんのか?まあコロナ禍で頑張っとるし買ってやるかという雰囲気だったと思う。

執行役員に賃貸あかんかったらどうするんやと聞かれた。咄嗟に、賃貸あかんかったら僕が住みますと答え、社内が通った。デベロッパーとしてこういう勢いみたいなものは大事である。正直、絶対こんなところ住みたくなかったが••

もしこれが支店長のところでこんな案件やらんわと没にされていたら間違いなくここまで成長できてないと思う。多分案件を上げることに恐怖感を覚えていた。思えば、一本目を買った後ぐらいから、案件をあげるという事が当たり前になっていった。だから俺は挑戦する土壌を作ってくれた当時の上司達にめちゃくちゃ感謝している。

今、後輩達に若手はどれだけ真剣に物件を検討するかによって成長度が決まるということをよく言っている。ややこしい権利関係や近隣問題、施工や設計の知識など自分が当事者にならないことには覚えない。だから温室育ちで知識を詰め込むのではなく、とりあえずやらせてみて自分で考えさせる事が1番大事なのだ。

その点俺は、割と早く色んなことを経験し、当事者になる事ができた。層が薄かったというのもあるが、大学出てすぐの俺に色んな仕事を任せて貰ったことは財産となった。経験に損は絶対ないと思う。この1年間で、何というか、不動産屋としての下地ができた。

 

第一章完