やってもうたらええねん。

1996年生まれ できるだけ悪口は書かない

社会人生活第ニ章②2021.12〜2022.3

年が明け2022年、3本目の物件が決まり、いいスタートを切ることができた。

この頃の会社は、平成の不動産屋の名残があった。会社にいると外回りしてこいと怒られたこともあったし、たまにオフィスで怒号が飛ぶこともあった。

俺はこの時期を経験できて本当によかったと思う。数億円の土地を買うというのは、簡単ではない。

手取り足取り教えてくれる会社ではなかったので、他の人が怒られたり注意されているのを見て、やってはいけないことを学び、そこからセオリーを学んだ。

あと、この時期、俺は調子に乗っていた。

天狗になりかけてたと思う。

目標にしていた、2年目終了時に3本契約を達成し、社内社外色んな人にチヤホヤされていた。

それなりに結果を残していたが、さっき紹介した後輩の彼が会社に来なかったので、実質俺が支店で1番下っぱだった。

そのため、雑用は俺に降ってきた。

何で結果出してる俺がこんなしょーもないことやらなあかんねんと思っていた。

今思えばとても恥ずかしいことである。

当時ある上司の手伝いをしていた。その人は後に、年3本ぐらい買えば一流と言われているこの業界で、年10本ぐらい買ってくるような人だった。

当時、この人からえげつない量の仕事を振られていた。他にも自分の仕事、営業、その他雑用もあった時期だった。何とかこなすとまた別の仕事が降ってきた。

源泉で物件を買ってきてナンボという考えだった俺は、めちゃくちゃストレスが溜まっていた。

そんな日々を繰り返したある日、些細な出来事がきっかけで、ストレスが頂点に達した俺は、オフィス共用部の壁を蹴り飛ばしてしまい、壁に穴が空いてしまった。

なぜかすぐにOさんに電話し、管理人室に直行して、実費で払うから会社には言わんといてくれと交渉したが却下された。

次の日、落ち込みながら会社に行った。支店長席の近くに座ったのだが、なかなか支店長には言い出せない。

支店長「なんかおもろい話ないんか?」

俺「申し訳ございません。」

支店長「ん?会話になってないぞ。悪い事したんか?」

俺「悪いことと言いますか、ストレスが溜まり、壁を蹴ったら壊れてしまいました。」

うろ覚えだが、こんな感じだっと思う。

結果として、支店長に個人的に弁済をして頂き、会社にバレず始末書は免れ、ハカイダーというあだ名がついただけで済んだ。

本当に頭が上がらない。もし今の会社を辞める時が来れば、その請求書と一緒に壁の修理費40,000円を返そうと思っている。

この事件の原因を作った上司についてだが、この人の手伝いをし、横で仕事を見たり、教えてもらうようになってから、こんぐらい結果出さんと調子にのってるのも恥ずかしいなという気持ちになった。

毎月契約しているところを横で見ていて、あの時感じた感情が強すぎて、俺の未来のイメージ像が変わり、この人ぐらい仕事がしたいという気持ちになった。我ながら上昇志向が強いところは俺のいいところだと思う。

 

第二章完